時間帯も目の疲労感に関わりがあること、知っていましたか?

普段日中に仕事でパソコンを使ったり書類を読んでいても目に疲れを感じにくいのに、夜に同じような作業をしていたらすぐに目が疲れてしまうことってありませんか?夜は暗いので目にとっては物が見づらく、昼よりも筋肉を使ってしまうという性質もあります。しかし、実は目の疲れやすさには時間帯にも深いかかわりがあるのです。一般的に、夕方の4時から夜の11時にかけて目の疲れを感じることが多いと言われています。

ですから、この間が目が疲れやすい時間帯であると言えます。一方、個人差はあるものの、日中に疲れを感じることはあまりありません。そのためほとんどの人が日中に仕事を行っていても、疲労感を自覚しにくいということです。しかし夕方から疲れを感じやすいということは、日中の疲れがこの時間帯にどっと出ているのだと考えられます。後から出てくる目の疲労感を抑えるためにも、日中に疲れをため込まないことが大切です。

けれども仕事の合間にできる対策というのは限られてきてしまいますから、仕事に影響を与えない程度に休憩を取りましょう。その間に目を閉じたり、または遠くを眺めたりしてみてください。視点が変わるだけで目の疲れは軽減されます。それにじっと一点を見つめているということはその状態のまま目の筋肉が硬直しているということなので、筋肉の凝りに繋がります。そのため、黒目を動かして目の筋肉をほぐすことも良い方法です。

また仕事が終わって自宅に帰った後も、なるべくは目を使うような行動は控えましょう。しかもパソコンやスマートフォンは使っている間はまばたきの回数が減ってしまうので、目が乾きやすくなります。夜は目の疲れやすい時間帯ですから、こういったことが起こると余計に目に負担がかかることになります。これに加えて夜更かしをした場合は睡眠時間が減り、目が休める時間も比例して減ってしまうので疲れが取れにくくなってしまうのです。

そうなると疲れが残ったまま日中に仕事をこなし、さらにまた夜に重い症状となって目に疲れが出てくる…という悪循環に陥ってしまいかねません。それだけではなく夜のパソコンや夜更かしが続くと、最終的には疲れ目だけで終わらず眼精疲労やドライアイ、緑内障などの病気を発症してしまうことがあります。悪い事態を避けるためにも、夜更かしはせずに早めに寝るようにしましょう。そして翌朝早起きをしてから作業をすることにした方が目の疲労感はだいぶ減りますし、作業の能率も上がると考えられます。

それにパソコンなどの光にはブルーライトが発生しており、太陽もこれと同様の光を発しています。つまり朝にパソコン画面を見た場合、ブルーライトを見ると脳が太陽を浴びていると思い込んで「今は朝の時間」だと認識してくれますから、より目をぱっちりと覚ますことができます。ブルーライトは嫌なところばかりが取り沙汰されてしまいがちですが、実はこういうことに役立つ面も持ち合わせているのです。

その一方で、夜にブルーライトを浴びた場合は逆に目がさえてしまうことで寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするという事態になってしまいます。この点からも夜のパソコンやスマートフォンの使用には注意が必要だということがわかります。

目の疲れは溜まりきってからでは解消しづらくなってしまいます。ですから、目の疲れを感じたらすぐに作業の手を休めて目を労わってあげましょう。それに仕事に没頭し過ぎると、かえって身体全体の健康を損なうことにもなります。働くことと同じくらいに休むことも大切なものなのです。