パソコンやゲームが普及した今ちゃんと知っておきたい目の使い方

現代においてインターネットは日常生活に深く根付いており、パソコンやスマートフォンは必要不可欠な物になりつつあります。また、パソコンでのネットサーフィンやスマートフォンでのアプリゲームを趣味にしている人もかなり多いことでしょう。どれも時間を選ばずに楽しむことができますよね。しかし、こういったツールが普及したことで人々の生活リズムが徐々に変化してきています。それは目の使い方についても同じように言うことができます。

人は常にまばたきをしていますが、パソコンやスマートフォンを見つめているときはそのまばたきの数が減っていることにお気づきでしょうか?まばたきは普段自然に行われていることであまり意識されないだけに、気付いていない人も多いことでしょう。そしてこれは正しい目の使われ方とは言えません。正しく使われず、休みなく働いていると目は当然ながら疲れてしまいます。

まばたきは3秒に1回程度の頻度が良いとされています。パソコンなどの使用中に目が乾いたり、目が重たいと感じられたときはまばたきが不足していると考えられます。一度画面から目を離して能動的にまばたきして、回数を補ってあげましょう。また、まばたきには目の筋肉を使いますから多少の運動にもなります。適度にまばたきをする習慣をつけることが疲れ目防止に役立つことになります。

また、広い視野で物を見てしまうのも正しい目の使い方ではありません。目の良い人は普段狭い範囲に視点を置きつつ、それを細かに動かして全体を把握しているのです。一方、目の悪い人はどこにも視点を定めずに全体を把握しようとします。一気に広範囲を見るということは、その視界の広さの分だけ目の筋肉や神経を使います。よって筋肉などに負担がかかり、目の疲労に繋がるというわけなんです。

広い視野を一度に見ないようにするには、常に一点に視点を置く訓練をする必要があります。訓練と言っても難しいことはなく、ペン先や指の先を数分見続けることを繰り返し行えば大丈夫です。これだけで目の視点の置き方を改善することができます。

それから、視点の移動も正しい目の使い方に深くかかわってきます。視野の話の中でご説明したように、目が良い人は視点を常に細かに動かしています。これは正しい映像を見るためには欠かせない動きなのです。動いているといっても狭い範囲を動き続けているわけですが、狭い範囲を目に映しているということは広い範囲を映すときとは負担がだいぶ異なります。つまり少ない筋力を使うだけで済むというわけなので、目に疲労をあまり感じることはないのです。

一方、目の悪い人は視点があまり移動しないのです。動いたとしても目の良い人の視点移動とはかなり違っていて、移動の幅がものすごく大きくなってしまうのです。細かな動きができないということは、筋肉が凝り固まって緊張しているということです。つまり目の悪い人は慢性的に目の疲れを起こしているものと考えられます。加えて目を酷使するようなことをすれば、さらに疲労が加速してしまうというわけなんです。

正しい視点移動をするためにも訓練が必要ですが、これも簡単にできます。紙に文字を2つ書いてください。文字の間には2文字分の間を空けておきましょう。そしてそれを交互に数分見続けるのです。素早く行う必要はありません。肝心なのはスピードではなく、きちんと視点移動ができるかどうかだからです。落ち着いてじっくり行うようにしましょう。

正しく目を使うことができれば視界もすっきりしますし、目に疲労もたまりにくくなります。面倒とは思わず、正しい方法を常に意識して目を使う工夫をしていきましょう。