ドライアイの可能性がある人によく知っておいてほしいこと

よく目が乾いたり、痛みがあったりしても目薬をさしてその場で簡単に事を済ませてはいないでしょうか?目が乾く状況が頻繁に起こるようであれば、そのままにしておくと後々重い病状に発展してしまうおそれがありますよ。その目の病気の一つがドライアイというものです。目の病気としては有名ですから、一度は誰しも聞いたことがあるかと思います。

ドライアイの症状には目の乾きの他にも目の疲れ、不快感、物を見るときかすんで見える、目やにが頻繁に出るなど様々にあります。しかし、他の病気にも同様の症状を現すものもありますから、容易には判断しづらいというのが難しいところです。

また、自分がドライアイかどうかよくわからない人もその可能性を確認する方法があります。10秒間まばたきせず、目を開け続けてください。途中目が乾いて痛み、とても開けていられないというようであればドライアイのおそれがあります。しかし目の痛みを我慢して耐えられたとしても、それは無理やり目を開けているということですから結果として無意味ですよ。すぐに目が乾いて痛みが発生するようであれば、自分がドライアイであるかもしれないことを疑うようにしてください。

ドライアイは涙の不足が原因で発症するものです。涙というのは目にゴミが入ったときや、悲しみなどの感情がたかぶったときに出るだけではなく目を守る役目も果たしているのです。涙が足りないと防壁が弱く刺激から守りきれないため、目の表面に傷がつきやすくなります。さらに刺激が進行してしまうと、角膜などに傷が及ぶこともあるのです。ですから、涙は目にとって必要不可欠となっているのです。ではその涙を不足させている原因は一体何なのでしょうか。

一般的にはパソコンや携帯電話、スマートフォンの使用時間が増えたことが最たる要因に挙げられています。なぜならまばたきの数が減少しているからです。普段ほとんど意識されないだけにぴんと来ないかもしれませんね。しかしまばたきをするたびに目は潤おされているので、その数が減れば目は乾きがちになります。また、冷房や暖房も肌だけでなく目を乾燥させてしまいます。他にも加齢によって涙の分泌が不安定になり、目の保護が不十分になることでドライアイになってしまうこともあります。

ドライアイかもしれない、と思ったらまずは病院へ行って受診しましょう。はっきりとした情報があれば対策も立てやすくなりますし、間違った対処をしてしまうこともなくなります。そしてドライアイだと診断されたときは定期的な往診の他に、日頃の生活態度を改善してきましょう。パソコンやスマートフォンを使用するときはまばたきを意識することが重要です。しかし作業に没頭するとそれを忘れてしまうこともありますから、作業終了ごとに目を休め、まばたきをする時間をできるだけ作ってください。

もちろん目が疲れ始めたときにはすぐに作業を中断してくださいね。それから冷暖房についてですが、これは仕事場ではまず止めることはできません。ですから風が直接当たらない場所にいるようにすることも大切です。どうしても冷暖房の風が当たってしまう、ということであればドライアイ用の保湿眼鏡を使用してみてください。フチが立体的で風を通しにくい構造になっているので、目の乾きや痛みに悩まされることが多少減っていきます。また、家では加湿器を用意すれば乾燥防止にさらに役立ってくれますよ。

どれも地道な方法ではありますが、ドライアイや疲れ目の進行をできる限り防ぎ、悪化させないことがより早く治癒するためには重要なことなのです。