日頃ためこんだストレスが目を余計に疲れさせているかも…

仕事でずっと忙しくしているとき、身体全体も重いけど目も重たいと感じたことはないでしょうか?実はストレスは目にも負担をかけてしまっているのです。これは自律神経と呼ばれる交感神経と副交感神経の二つが乱れるためです。仕事で立て続けに働いていると交感神経が活動し続けるため、もう一方の副交感神経が働きにくくなります。それによって様々な体調不良を引き起こすことになります。

また目においてもこの神経が刺激され続けることにより目の筋肉が緊張し、それに伴って血流も悪化するため疲れが生じてしまうのです。こうした状況を治すためには、副交感神経をちゃんと働かせる必要があります。つまり、身体や目をストレスから守ってあげなければいけないのです。

ストレスを感じている時は、とにかく自分がリラックスできる時間をつくることが大切です。ここで気をつけていただきたいのですが、ストレス解消法を実践するときは今たまっている仕事や嫌な出来事は一度忘れてください。暗い気持ちになるような出来事を思い出していると、どんな方法を試してみてもストレス解消の効果が薄くなってしまうからです。ちょっと難しいかもしれませんが、一度頭の中をリセットしてみてください。そうすればストレス解消の準備は完了です。

一番簡単にできるストレス発散法は深呼吸です。酸素をたくさん取り込むことで血液の流れが良くなり、身体への負担が軽くなります。深呼吸は時間をかけてゆっくり行うことが大切です。目を閉じ、腹式呼吸の要領で鼻から深く息を吸い、口からゆっくり吐いてください。たかぶっていた気持ちも自然と落ち着いてきますよ。これは場所を選ばずにできる方法ですから、疲れたなと思ったら仕事の合間に行うのも良いでしょう。

いつもシャワーだけで入浴を済ませているなら、湯船にお湯をはってゆっくりつかることも効果的です。身体全体が温められ、筋肉や神経の緊張がほぐれていくので疲れが抜けます。また特に冬に感じるかと思いますが、身体がぽかぽかすると心もほっとしますよね。温めるということは、人間が心身ともに安心感を得るために重要なことなんです。早くお風呂をすませて寝たいと思う気持ちはとてもよくわかりますが、シャワーだけでは身体全体の疲れは取れません。疲れているときほど湯船につかることが大切ですよ。

音楽を聴くこともストレスには効果的です。家に帰ったら好きな音楽をかけ、椅子に座ってゆったりすることで身体や神経が休まります。ただ、この時かける音楽はあまり騒がしくないものの方が良いでしょう。たとえ好きな曲であっても、自分が興奮してしまうような音楽は逆に身体全体を疲れさせてしまうためです。ですから、聴くときはなるべくスローテンポな音楽を選ぶようにしてください。

こうした方法の他にも、人によって様々なストレス解消方法があるでしょう。散歩だって良いですし、ストレッチだってかまいません。とにかく自分が「これならリラックスできる」と思える方法を実践することがストレス発散には何より大切なことです。ただし身体や目の疲れがひどいときは、自分にとって日頃欠かせない習慣であったとしてもテレビを観たり、テレビゲームをしたりすることは控えた方が良いかと思います。どれも目を酷使する作業になり、余計に身体や目が疲労させてしまうことになります。

疲れた日はまず別の方法でたまったストレスをやわらげて、休日になってから好きな映画やドラマ、テレビゲームなどを思いっきり楽しむことでストレスを発散してみましょう。自分の体調の状態に合ったストレス発散法を実践することが、目だけでなく身体全体に栄養を行き渡らせるコツです。